2023年9月10日

前回、我が家は里子を迎えることを書きました。里子ちゃんとの交流のため6月から妻と通っているのが、信濃町にある二葉乳児院です。近くに国立競技場が見える都心の一等地です。しかし明治・大正の時代、この地は貧民窟でした。言われてみれば、JR信濃町駅からかなりの急坂を下った谷間に二葉乳児院はあります。そして二葉乳児院は、貧民窟の子どもたちの救済ために立ち上がった、いや、暗い谷間に降りて行ったキリスト者と教会によって誕生しました。現在も、職員の方がクリスチャンでなくとも、食前は感謝の歌を歌い、お祈りをし、皆でアーメンと声を合わせます。因みに、信濃町駅の隣は創価学会の本部で、戦後の貧民救済から成長したとのこと。学会の建物の間にはカトリックの施設も点在しています。

さて、私たちの担当のケースワーカーさんは、誠実で笑顔を絶やさない女性の方なのですが、初対面のとき、妻が事前に送った挨拶の葉書が、NGCで受洗された絵本作家の亀岡亜希子さん(現在山形在住)の絵葉書で、ケースワーカーさんはその絵葉書をきっかけにクリスチャンであることを伝えてくれました。仕事上なので信仰の話はできませんが、私たちは小さく喜び合いました。そして先日(9月初め)、会話の流れの中で、ケースワーカーさんは御茶ノ水にある教会のメンバーであることを知りました。御茶ノ水には神学校(TCU)時代の後輩が牧師をする教会があります。なので、私は「あだっち(後輩のあだ名)の教会?」と、知る人のみ反応できる言葉を使って聞いてみると、「そうです~!」と言うではありませんか。私たちは感激し、少しの時間信仰の話で盛り上がりました。もちろん、その後「あだっち」にもそのことを伝え、大いに盛り上がりました。私たちキリスト者は、脈々と、様々な場所に遣わされていて、キリストによって、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、建てられているのです(エペソ4:16)。そのことを知らされるとき、私たちの大きな喜び、励ましです。

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