妻が名医について熱く語っていました。先ずは練馬駅前にある耳鼻咽喉科の名医です。花粉症が酷くなった妻は早朝予約に行くと、玄関に「昨日午前2時まで診察があったので、開始時間を1時間遅らせ10時とさせていただきます」と貼紙がありました。やがて妻の診察となり先生に貼紙のことを話すと「花粉症で苦しんで他県からもここまで駆けつけて来たのに、診察をしなかったら可哀そうでしょ」と、孫をおもんぱかるような言い方だったそうです。もちろん診断と処方は驚くばかりに的確です。
次は椎名町の魚の骨、異物取りの名医です。数年前、妻の喉に海老のヒゲが刺さりました。近所の二軒の病院で取れず、あまりに痛いので、ネットで調べた新宿の緊急外来に行きましたが、最新スコープ完備が売りなのにヒゲを見つけることができません。しかし妻は指で触れると言うと、「汚い手で触らないでください」と怒られ、ここでは無理だと後にしました。そして椎名町の耳鼻科を思い出したのです。女医さんで、指で触れることを伝えると、「触れるの!だったら絶対に取れます!」と言って、最新スコープなんてありません、鏡とピンセットを使ってとうとうヒゲを抜き取りました。海老の鋭い赤い破片です。妻はあまりの嬉しさに破片を手に待合室に行き、「皆さん、ここの先生がこの棘を取ってくれました。ここの先生は名医です!」と感嘆の声を挙げると、拍手が起こりました。
最後は神田小川町の靴のインソール作り名人です。妻は足裏が痛くなり、歩けなくなるほどの痛みとなり、ネットでスキーなどスポーツ靴のインソール専門店を探し当てました。オリンピック選手などアスリートが頼ってくる店です。店長さんはとても腰が低くて丁寧で、綿密に足を調べ、的確なインソールを作ってくれました。それ以降、妻の足の痛みは解消し、歩き方まで変わりました。以上、皆さんも名医の共通点がお判りかと思います。私もかくありたいです。クリスマスに、名医のことが響いてきました。