2022年11月6日 中東短期宣教旅行記⑨

4.まとめ
最後に、今回の中東短期宣教の私の象徴となった2つを挙げて閉じたいと思います。第一は、滞在した家のテラスから遠くに見えた「ヘルモン山」です。聖書に登場する有名な山です。数年前、私はイスラエルから北にその山容を見ましたが、今や同じ山容を南に、つまり反対側から見ているのです。反対側から見るなんて想像だにしませんでした。しかし今そこにいるのです。そして反対側の人々の暮らしに触れ、そこにあんちゃんがいて、キリストのからだが宣教しているのです。感動しました。

第二は「足湯」です。あんちゃんのたっての願いでした。そこにはニューシティーの皆さんにリラックスしてもらいたいとの思いがあります。さらにキリストに倣って彼らの足を洗い、キリストを証したいという祈りがありました。しかし私たちが足湯をできるのは、これまでに宣教師たちがニューシティーの人々にキリストの愛をもって仕えてきたからにほかありません。宣教師たちは、苦難をくぐり抜け、なお他国で肩身の狭い、希望を見いだせない現実を生きるニューシティーの難民の人々に関心を寄せ、笑顔で声をかけ、友だちとなり、家庭を訪問し、アラビア語の先生になってもらい、子どもたちに英語を教え、誕生日を祝い、癒しを祈り、彼らに仕えてきました。前記したアラビア語の先生のアハマド&ヒアム夫妻の妻のヒアムは、最近夫のアハマドが家事をするようになった、と言いました。それは彼らが宣教師たちと一緒に過ごすようになったからでしょう。男性宣教師たちは家事をします。この宣教師たちの仕える姿に感化されないわけがありません。

「しかし、信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。「なんと美しいことか、良い知らせを伝える人たちの足は」と書いてあるようにです。」(ローマ10:14,15)

「中東短期宣教旅行記」 完

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