2021年12月5日

ヨハネの黙示録20章は、「彼ら(聖徒)は神とキリストの祭司となり、キリストとともに千年の間、王として治める。」(6)と「千年王国」が述べられます。突然、しかもここだけに登場する「千年王国」とは何なのか?いつのことなのか?三つの理解に分かれます。

①「千年期前再臨説」(千年王国の前にキリスト再臨)。
②千年期後再臨説(千年王国の後にキリスト再臨)。
③無千年王国説(千年を象徴的な長さと捉え、キリストの来臨(降誕)から再臨までを千年王国の祝福とみる、まさに今が千年王国)。

断定が適わないのが黙示録の深淵であり魅力です。私たちは全知全能でないと謙虚にさせられます。この啓示を直接受けたヨハネは千年王国をどう見たのでしょう。キリストの弟子であるがゆえに捕えられパトモス島に幽閉、他の弟子たちは次々に殉教、大患難の中でヨハネの信仰は揺さぶられたことでしょう。しかし千年王国の啓示を受けました。ヨハネの光と力になったことは間違いありません。「彼(天から下って来た御使い)は、竜、すなわち、悪魔でありサタンである古い蛇を捕らえて、これを千年の間縛り」(2)。この大患難や迫害者たちは、まさに得体の知れぬ「竜」、しかしそれは「古い蛇」なのです。過去のもの、最新鋭でなく火縄銃、すでにキリストはそのかかとで蛇の頭を打ち砕かれました(十字架)。 ヨハネは殉教していく聖徒たちを目の当たりにしました。しかし「また私は、イエスの証と神のことばのゆえに首をはねられた人々のたましいを見た。彼らはその獣もその像も拝まず、額にも手にも獣の刻印を受けていなかった。彼らは生き返って、キリストとともに千年の間、王として治めた。」(4)。彼らは犬死ではなかった。いや、私もキリストにあって生き返った者、御国を受け継ぐ者として聖霊によって証印を押された者(エペソ1:13,14)。患難の中にあって神の啓示(みことば)を受けることのできる幸いを覚えます。千年王国は今であり、やがてである。私たちはキリストとともにその王国を治めるのです。

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