2020年11月8日

私たち夫婦は二日間の「里親認定前研修」に参加しました。若い夫婦から初老の方々まで、里親を志す夫婦、中には親子も、50人程が集い(私たち世代が最も多かった)、社会的養護を必要とする子どもたちの養育について包括的に学ぶ、大変有意義なひと時でした。私にとって何が良かったかというと、一人の講師がこう言っていたのですが、「皆さんの里親志望動機を聞くと、例えば、悲しい虐待のニュースが飛び交う今日、私たちも児童養護に貢献していきたいとか、崇高なことを言われる方が多いのですが、それ、建前ですよね、本音は子どもが欲しいから、子どもと一緒に生活したいからですよね、しかし、それが大事です。楽しむ気持ちはとても大切です。どうぞ子どもとの生活を楽しんでください。」 まさに図星でした。なので、私にとって良かったのは、「里子の養育を楽しむ術」を学べたことです。中でもワクワクしたのは、里子を養育することで新しい出会いや繋がりが生まれることです。里子の養育は里親がするのではなく、行政、福祉、そして里親たちとの繋がりのチームでしていく、里親もそのチームの一員であるということを学びました。そのためのシステムもきめ細やかに構築されてきていて、日本の行政や福祉は凄いなと思いました。特に、地域ごとに里親の支部会が設けられていて、そこには何人もの里子を育てたベテラン里親さんもいて、何かあったら相談ができ、皆で遊んだり、互いに支援し合っています。「共同養育」と言っていました。現役の里親さんからもその実際談を聴けて、とても魅力を覚えました。そして私たち家族もその共同体のお仲間入りに。ワクワクします。大きな痛みを経験した子どもの養育は困難もあるでしょう。しかし「孤育て」でなく、「共同養育」です。心強く、楽しみです。そしてそれは教会の姿でもあります。

「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。」(マルコ10:14)

キリストのからだ、神の家族の共同養育で!

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