練馬教会出身で、長野県栄村で中国料理店『樓蘭(ローラン)』を営んでおられる渡辺俊男兄から手紙が届き、大変感動しましたのでシェアいたします(一部編集)。
「2020年を持ちましてコック人生を終えます。30歳にて生涯の伴侶である幸子と巡り会い、37年間共に走り続けて来た道。世田谷区千歳船橋をスタートに、3人の子供に恵まれ、多い時には4人のコックと10数名のパートの皆さんに囲まれ地域の食堂として仕えてきました。57歳でスローライフを決め、長野県栄村に第二の人生を求め移住、ところが開始そうそう震度6の地震に遭い前途多難、しかし「ワンコイン(500円)バイキング」で活路が開き、休日には長い行列ができるまでに祝されました。4年前、40年間日本人に仕えてこられた宣教師夫妻がアメリカに帰国。途方に暮れる中、宣教師の息子クリフト・ボブ氏と共に15名程の小さな群れのための働きを開始、この地域には珍しくアメリカ人、フィリピン人、韓国人、イギリス人が集うグローバルな教会です。3名の受洗者が与えられ(一人は寺の娘さん)、もっか「聖書の学び」に6名の方々が来られています。3年前に開店時の借金1千万円の返済が終了。祈りの中で「世の働きから退きなさい」と示され、半日営業を実施し、残りの時間は聖書の勉強と伝道と教会の働きへ。また、晩年余力のあるうちにと、教会墓地の設置とこの地でのキリスト教葬儀確立に全力投球中。妻70歳(元気です)、私66歳(二度の救急搬送、一度目は心臓で、二度目は昨年仕事中に高度の熱中症で一週間休業)、どうかこの一年を完走できるようにお祈りください。104歳で召された義母の言葉が困難な時にいつも背中を押してくれました。「神に従う者を神は辱め賜わず」。新聞記事で心に留まった栄村村長、高橋彦芳氏の言葉、「米作り、学ぶこと、老いの価値を大事に」の一点に惹かれ、限界集落と言われるこの地に導かれ(他に楽に生活できた場所はいくらでもあったが)、妻は「年金を投入してまでなぜ続けなければならないの」と苦言を言いつつも、いつも側にいて助けてくれました。一番の変化は、日曜クリスチャンで受けるばかりの者が、与えていく者に変えられたことです。皆さまの祝福
を祈りつつ。渡辺俊男、幸子」